日韓作家ダイアローグ2026

日本と韓国の文学者が対話する3日間
12.3 Thu|12.4 Fri|12.5 Sat

日本と韓国の文学者が対話する3日間

サッカーW杯によって、日本と韓国がひとつの熱狂を分かち合った2002年。奇しくもその年を最後に、途絶えた日韓の交流がある。

日韓文学シンポジウム――故・中上健次の呼びかけによって、日本と韓国の同時代の作家たちが交流する場として始まった。第1回が開かれたのは、1992年11月。日韓の錚々たる作家、批評家たちが顔を揃え、東京で3日間にわたって議論を交わした。
その対話は、決して穏当なものではなかった。

当時の新聞には、「“違い”を改めて確認/共通の議論の場模索」(朝日新聞)、「文学観の“分断”浮き彫り」「「民族」「政治」の位相めぐり/越え難い認識差」(日本経済新聞)といった見出しが並ぶ。端的にいえば、噛み合わなかった。

バブルが崩壊し、社会の前提が大きく揺らぎ始めていた日本。一方、民主化を経て、新たな国家のかたちを模索していた韓国。政治も社会も、文学を取り巻く状況も大きく異なっていた。
では、なぜ会ったのか。なぜ、対話したのか。

「すべてはそこからはじまるはずだから」

シンポジウムの開催に尽力した翻訳者にして朝鮮文学研究者・安宇植の言葉が残されている(『すばる』1993年4月号)。当時、日本では韓国文学はまだほとんど紹介されていなかった。異なる文学との交流は、作品の紹介だけにとどまらず、やがて翻訳者や編集者といった文学を運ぶ「人」を育んだ。

交流はその後も続いたが、日韓文学シンポジウムは2002年を最後に終了する。その後、中国を加えた日中韓の枠組みへと引き継がれ、2013年まで続いたものの、諸般の事情で交流は途絶えた。

それから長い時間を経た今年初め、かつてシンポジウムに評論家として参加していた韓国の出版社の代表が来日した。その席で、ひとつの提案を受けた。

「いまこそ文学から始まる新たな交流を模索できないか」

違いを知ることから始まった交流を、どうすればその先へ進めることができるのか。シンポジウムをそのまま復活させるのではなく、互いの声に耳を澄まし、理解を深めていく「ダイアローグ=対話」へと発展させたい。私たちはそう提案し、韓国側に賛同をいただいた。

日本の読者にとって遠い存在だった韓国文学は、いまでは多くの作品が翻訳されるようになった。2024年にはハン・ガンがノーベル文学賞を受賞した。

改めて「いま」、日本と韓国の文学が出会う意味とは何だろうか。その答えは終わったときに出ていればいい。

まず会うこと。そして対話すること。
すべては、そこからはじまるはずだ。

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日時
2026年12月3日(木)〜12月5日(土)
会場
YUKUIDO工房〒110-0015 東京都台東区東上野4-13-9 ROUTE 89 BLDG.Google Mapで見る
運営体制
共催:一般社団法人K-BOOK振興会/集英社/小学館/文学と知性社主管:日韓作家ダイアローグ実行委員会後援:公益財団法人 一ツ橋綜合財団/韓国文学翻訳院特別協力:文化庁
アクセス
JR線・日比谷線・銀座線「上野駅」出口より徒歩10分銀座線「稲荷町駅」出口より徒歩12分
  • ※PROGRAMは11月上旬に発売予定です。
  • ※観覧チケットは11月上旬に発売予定です。